ヤマハボート横浜店

こんにちは、ヤマハボート横浜店の溝邊です。

ようやく梅雨明けですね！すでに8月になってしまいましたが、これからサマーシーズン真っ盛りということで、皆さん暑さに負けずどんどん海に出ていきましょう！

　

　

さて今回はGPS技術を利用した船首に付けるトローリングモーター、『i-Pilot』についてご紹介したいと思います。

とはいっても基本的なところは以前の記事「i-Pilotって実際効くの？　風速8ｍでその能力を検証してきました！」にて取り上げておりますので、今回はより実用的な内容のご紹介です！

　

　

　

夏の東京湾といえば、タチウオとマダコ！

沢山の遊漁船がこれらのターゲットを狙う中、プレジャーボートではボートコントロールが難しく、中々集中して釣りにくいものです。。。

　

しかし、i-Pilotの機能を活用すれば、遊漁船以上に快適に釣りを楽しむことが出来ます。

その方法についてご紹介致しましょう。

　

１）i-Pilot活用法その１：タチウオフィッシング

夏期に観音崎周辺を航行するとこんな船団に遭遇すると思います。

　

すごい数ですね。夏の風物詩ともいえるタチウオ船団です。

多くの遊漁船が天秤仕掛けのエサ釣りや、ルアーによるジギングでドラゴン級のタチウオを狙っています。

　

マイボートをお持ちの方もこの船団に混ざって釣りが出来たらなぁとお考えでしょう。

しかし、船団はかなり密集しており、スパンカーを立てて各船長が上手くボートコントロールをしてとどまっている中、同様にボートを定点に留めるのは至難の業です。

　

だいたい水深は５０ｍ以上と、アンカリングをするには適していませんし、スパンカーを用いたとしても船長はこまめに前進を入れて、操船に集中しなければいけません。

　

そこで、このi-Pilotの出番です！

ポイントに到着しましたら、i-Pilotを水中にセットし、スポットロック機能をオン！

これだけでその場にとどまることが出来ます。

船長も常時のボートコントロールにとらわれることなく、ご自身の釣りに集中できます。

　

また、ちょっとアタリが止まったなーと感じたときは、周囲をよく見て安全を確認の上、一度スポットロック機能をオフにし、数秒～数十秒後に再度オンにしてみてください。

こうするとオフにしている間、風や潮流で船が流れ、少しずつポイントをスライドしていけますので、広範囲に魚を探していくことができます。

　

私も先日オーナー様と出港し、上記の通りi-Pilotを活用してタチウオをゲット出来ました。

なぜかオーナー様は良型ヒラメもゲットですｗ

　

ただし、自船は定点にとどまっていても、他船が流されて近づいてくることがありますので、

常に周囲の見張りは欠かさないようにしてください。

他船がご自身の船に近づいてるな、と感じたら早めに回避行動を取るようにしましょう。

　

　

ちなみにタチウオは炙り刺しにして頂きました。

新鮮だからこそ味わえるこの一品は、釣り人の特権ですね。

　

　

２）i-Pilot活用法その２：マダコ釣り

もうひとつの夏の旬と言えばマダコです！

地だこのお刺身や、たこしゃぶ、たこ飯、たこ焼き、たこのから揚げ、タコのガリシア風等々、美味しいメニューが次から次へと浮かんできます。

　

この時期は堤防、岸壁沿いに遊漁船がとどまって、このターゲットを狙う光景をよく目にします。

　

これを真似したいところですが、マイボートだとやはりとどまるのが難しいものです。

そこで先ほどのタチウオ狙いと同様にi-Pilotのスポットロック機能を活用しましょう。

　

ポイントとなる岸壁や堤防から１０ｍ程離れたところでスポットロック機能をオンにします。

いきなり近づきすぎますと、スポットロックが十分機能するまでの間の動きで衝突する可能性があります。まずはなるべく遠くの位置で機能させてください。

　

スポットロック機能をオンにして定点に留まったら、「スポットロックジョグ」機能を使って微調整していきます。（※この機能の利用には専用ヘディングセンサーへの接続が必要となります）

　

スポットロック機能がオンになっている間、リモコンの後方・前方・左・右を押すと、

約１．５ｍずつその方向へスライドしていきます。

この機能を用いて少しずつポイントへ近づきましょう。

　

ポイントに着いたらタコエギを投入、底付近をこつこつと小刻みに探っていきます。

当たりがないなと感じたら先ほどのスポットロックジョグ機能を使って、少しずつポイントをずらしていきましょう。

根掛かりに注意して丹念に探っていくと。。。

　

　

こんなマダコが釣れました！

船長も操船ばかりにならずに釣りが出来るのは嬉しいですね。

　

尚、急な強い風や波などでぶつかってしまう可能性がありますので、

岸壁や堤防への近づきすぎは避けるようにし、見張りは欠かさないようにしてください。

　

　

　

以上、i-Pilotの活用法ということで、２魚種を取り上げ主にスポットロック機能についてご紹介致しました。

　

i-Pilotには、その他にオートパイロットやクルーズコントロール、iトラック等の機能がございます。

次回はこれらの活用方法についてもご紹介したいと思います。

　

　

i-Pilotは、SR-XやYFRシリーズ等へ艤装が可能です。i-Pilot付きのマイボートご購入については、お気軽にヤマハボート横浜店へご相談ください！